まちの“いま”
自動走行ロボット(UGV)による実証実施のご紹介
11月16日、会津若松市湊町で行われた自動走行ロボット(UGV*)による実証試験の様子をご紹介します。* UGV : Unmanned Ground Vehicle
本実証は、NEDO(国立研究法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「【中山間地域での生活支援向けロボットシェアリング型サービス】の実現に向けた実証事業」の中で実施されているもので、TIS株式会社(東京都)とイームズロボティクス株式会社(南相馬市)が中心となった共同事業です。
会津若松市湊町地区は、高齢化・過疎化が進行しており、人手不足が大きな課題となっています。
同地区では地域のNPO法人が、ゴミ収集や買物代行、給食用野菜の搬送などの生活に密着した支援活動を行っていますが、これら業務の「自動走行ロボット(UGV)」への代替可能性を検証するため、約3か月(2022年10月-12月)をかけて、実証試験を行っています。
今回ご紹介する「給食用野菜の搬送」は、自動走行ロボットが近隣の公民館から「地場野菜」を積載し、公道を通り、小学校の給食センターまで届けるオペレーションにおける、技術検証と課題抽出等を目的としています。
ロボットの走行は、予めプログラムされた走行ルートを辿りますが、その操作は全て遠隔で行われます。(遠隔操作拠点:埼玉県ふじみ野市のイームズロボティクス社 及び 湊町近隣事務所)
走行ルートには公道も含まれるため、今回の実証では関係法令に順ずる「近接監視者」の伴走が必要ですが、将来的には伴走を必要としない「遠隔完全無人走行」を目指しています。
正確かつ安全なルート走行のために、イームズロボティクスティクス社の高度先端技術(GPSの複数搭載による制御など)が活用されています。
ロボット物流の社会実装には、機体の改良をはじめ技術向上やコストなどの解決すべき諸課題はありますが、その実現に向けた動きが着実に進んでいることを実感できる実証視察でした。
2022年11月26日掲載
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