事業者・農業者の“いま”
(川内村)続・「凍み(しみ)もち」の季節がやってきました!(乾燥編)
農業生産法人株式会社緑里(代表:河原修一さん)では、2025年を迎え、恒例の「凍みもち」製造を始めました。前回(1/21)は、ヨモギ・オヤマボクチの入った草もちを一つずつ形作る工程(餅つき編)をご紹介しましたが、今回は、「凍みもち」の製造工程・完結編(乾燥編)をご紹介します。
【餅あみ】乾燥前の「凍みもち」を手作業で編んでいきます。数千個にのぼる乾燥前の「凍みもち」を編んでいく作業はとても地道な作業です。編み方も、昔は3本の紐で編んでいたそうですが、現在は2本の紐で効率的にバランス良く吊るせるよう工夫しています。
【乾燥準備】「凍みもち」は凍結した餅を風にさらし、天然のフリーズドライにしますので、この地域では乾燥前の「凍みもち」を水に浸します。この際の外気温も重要で、餅がすぐに凍結するように気温が下がる夕方以降に作業します。
【乾燥】いよいよ「凍みもち」製造の最終段階、乾燥工程に入ります。乾燥は、川内村の風に当てることで自然乾燥します。乾燥することで元の「凍みもち」に比べ大きさは縮みますが、うま味が凝縮されます。乾燥中の「凍みもち」はその数の多さに圧倒されます。
吊り下げられた凍み餅は、紫色の紐の色合いも相まってもはや芸術ですね。先人の知恵が、長く引き継がれる理由がわかった気がしました。以前は、このような古き、良き風景が村のあちこちで見られたんですね。
さて乾燥後は包装され、完成した「凍みもち」は、浜通り・中通り周辺の道の駅や直売所に持ち込まれます。皆さんも、是非手に取ってご賞味ください。
(楽しみ方)
「凍みもち」は餅を乾燥させて製造することから長期保存のできる食品です。調理の際は数時間水につけてから、焼いて砂糖醤油やきなこをかけたり、油で揚げて揚げ餅にしたり、お好みの調理法でお楽しみください。また、“すりえごま”“大根おろし”“醤油”を混ぜた「たれ」も絶品ですし、“スライスチーズ”と「凍みもち」の相性も抜群です。
農業生産法人緑里 商品紹介
https://midorinohyakushoya.jp/products/
2025年2月13日掲載
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