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大堀相馬焼「登り窯まつり」が「陶芸の杜おおぼり」で14年ぶりに復活!


浪江町の大堀相馬焼は元禄3年(1690年)に開窯し,300年以上の歴史と伝統を引継ぐ大堀地区を中心に発達した焼物です。
現在は福島県内の避難先で再開した窯元が中心となって伝統の火を燃やし続けています。
大堀相馬焼の特徴は,日用品として使う事が可能な厚く丈夫な製品で,特有の「走り駒」の絵と「青ひび」,そして独特の「二重焼」の構造はお湯が冷めにくく,熱いお湯を入れても持つことができます。

「登り窯まつり」は東日本大震災前においては毎年秋に開催されていましたが,帰還困難区域の避難指示が解除されるまで休止を余儀なくされていました。
昨年3月に避難指示が解除されたことにより「陶芸の杜おおぼり」が再開し,このたび14年ぶりに復活,「大せとまつり」(5月3日~5日)の初日に同時開催されました。
なみえ創成小学校の子ども達が心を込めて作ったものをはじめ約800点の作品が焼き上げられ,大堀相馬焼共同組合の半谷貞辰理事長や吉田栄光浪江町長他来賓者の手によって窯の中から姿を現しました。
焼き上げられた作品は「陶芸の杜おおぼり」内の展示場に並べられ,多くの観光客や町民の心を癒してくれていました。

同時開催の「大せとまつり」では,大堀相馬焼共同組合に加入する7窯元(錨屋窯・休閑窯・京月窯・春山窯・栖鳳窯・半谷窯・松永窯)が一堂に会し数多くの作品が販売されていました。
晴天にも恵まれ多くの来場者があり,各窯元の作品を手に取ってご覧になってお気に入りの逸品をお買い求めいただきました。
「陶芸の杜おおぼり」は「道の駅なみえ」や震災遺構の「請戸小学校」からも近いため,浪江町にお越しの際は是非「陶芸の杜おおぼり」にもお越しください。
「陶芸の杜おおぼり」では,大堀相馬焼の歴史の紹介のほか各窯元の作品の展示や東日本大震災と原子力災害の記録が展示されています。

これまでに官民合同チームでご紹介させていただいた事業者、農業者の取組につきましては下記よりご覧いただけます。
https://www.fsrt.jp/now

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2024年5月10日掲載

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