まちの“いま”
🔥~寒空に響く祈りの声——川内村「どんと祭」に籠める地域の繁栄~🔥
1月18日、川内村・上川内地区で、年明けの風物詩「どんと祭」が執り行われました。
朝の冷たい空気が頬に触れるたび、冬ならではの凛とした緊張感が胸に広がり、これから始まる神事への期待を自然と高めてくれます。今回は、村内に8つある行政区のうち、第4区で行われたどんと祭を訪れました。
「どんと焼き」は、小正月に行われる伝統行事。
しめ飾りや古いお札、お守りなど、新年を迎えるために祀られてきたものを焚き上げ、炎とともに歳神様(年神様)を送り出す古くからの火祭りです。立ち上る炎には、無病息災、家内安全、五穀豊穣、そして地域がこの先もたくましく栄えていくことへの願いが託されてきました。
この地に暮らす人々が受け継いできた“祈りのかたち”が、何十年、何百年と変わらず息づいているのだと思うと、胸の奥が静かに熱くなります。神事の始まりを告げるように、神主によるお祓いと祝詞が響きわたり、会場は一瞬、時間が止まったような厳かな空気に包まれました。強風が吹きつける寒さの中でも、その声は澄んでまっすぐに届き、心を洗うような静けさをもたらしてくれます。
地域の人々がひとところに集まり、手を合わせ、目を閉じ、互いの願いをそっと寄せ合う——そんな光景に触れると、川内村という土地の温かさ、そして人々の結びつきの強さを改めて感じます。
この日は残念ながら、強風のため神事のみで、お焚き上げ自体は延期となり、翌19日に執り行われました。燃えさかる炎は見られなかったものの、そこに集まった人々の想いや祈りは確かにひとつになっていました。地域を思う心、伝統を受け継ぐ意志、そして川内村の繁栄への静かな願いは、すでにあたたかな輝きを放っていたように思います。
時代が移りゆく中でも変わらず続いてきたものへの敬意。
そして、川内村の未来を、そっと、力強く照らし続ける“祈りの灯”。
どんと祭は、今年もそんな大切なものを思い出させてくれる特別な一日となりました。
2026年2月2日掲載
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