事業者・農業者の“いま”
🌰【いがり農園、栗の収穫最盛期!】🌰
福島県双葉郡川内村にあるいがり農園では、秋の味覚・栗の収穫が最盛期を迎えています。標高の高い川内村の気候は栗の生育に適しており、90aの農地に植えられた210本4品種の栗の木から、毎年約1,200kgもの栗が収穫されます。
4品種のうち、既に「丹沢」の収穫は終わり、今回取材の「ぽろたん」の収穫も終盤を迎え、今後「紫峰」「銀寄」と収穫は続きます。
この日は早朝5時半から、ご主人の貢さんとご子息の淳さんが「ぽろたん」の収穫作業に励んでいました。一家3名とパートさん2名で大忙し。
収穫された毬栗は、奥さまのミエ子さんとパートさんによって丁寧に毬から実が取り出され洗浄されます。その後にサイズ選別(生栗用/焼き栗用)をミエ子さんと淳さんが行い、選別まで終わった栗は糖度を高めるためにマイナス1℃で約2週間低温熟成されます。
熟成された焼き栗用の栗は、ガス圧力釜で3kgずつローストされますが、その前の「鬼皮への刃入れ作業」が最も神経を使う工程だと淳さん。渋皮まで届かないと皮が実に付いたままとなり、逆に深すぎると実が割れてしまうという。熟練の技が求められる作業です。研究を重ねた火加減と剝きやすく加工された焼き栗は絶品です。
いがり農園の栗は、いわき市内のフレンチレストランで取り扱われるほど良質な栗で、神奈川・京都・大阪など遠方からの注文もある人気の商品です。
今年の「生栗」の販売は既に終了していますが、焼き栗については11月中旬頃まで村内の「あれ・これ市場」、田村市「ふぁせるたむら」、郡山市「ベレッシュ」などで販売されています。
11月9日開催の「かわうち祭り」では、250袋の焼き栗を販売予定!
秋の川内村の風景とともに、丹精込めて作られた栗をぜひ味わってみてください。ワインやビールなど「お酒のあて」としても最高です🍁
2025年10月8日掲載
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