現場見学会・勉強会・個別支援

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見学会・視察会

先進事例見学会(平成30(2018)年11月30日)

見学先
株式会社益子農林(茨城県久慈郡大子町)
参加者
相双地域の畜産事業者

キャトルブリーディングステーション(CBS)

牛舎、省力技術、放牧場

畜産関連施設視察会(令和元(2019)年10月4日)

視察先
株式会社JA和牛ファーム福島さくら(田村市)
参加者
地元畜産事業者

勉強会

畜産勉強会「うしとともに生きる」(2024年8月28日・於 田村市都路公民館)

勉強会の趣旨

被災12市町村における和牛の生産については、大規模牧場の整備が進み、飼育頭数の増加などがみられるものの、子牛価格の値下がり、飼料等の高騰などの影響により、小規模な和牛農家の経営は厳しい状況が続き、廃業する農家も増えている状況。
これまで相双機構が取り組んできた小規模な和牛農家に対する支援を紹介することで、新しい気づきの機会とするための勉強会を開催しました。

ディスカッションの部(約1時間)

専門家チーム長(元全国肉用牛振興基金協会参与 内藤氏)をファシリテーターとし、岡田牧場支援の経緯・経過についてディスカッション

〇取組のきっかけ、専門家チームの結成について説明:福島相双復興推進機構 萬田技術参与【動画3分頃~】

  • 茨城県益子牧場見学の際に岡田様より相談があった。
  • 繁殖経営全体に関わる内容だったため、専門家を集めてチームを結成。

〇問題意識、課題解決に向けた提案・具体的取組について説明:福島県畜産振興協会 高宮次長【動画6分頃~】

  • 現状把握をして、増頭の意向(14頭→20頭程度)および自給飼料の充実希望があることを聞き取り。
  • 希望を受け、畜舎の新築、自給飼料生産のコスト削減を目標と設定。
  • 畜産コンサルトの観点から、経営データ分析による経営コストの見直しをアドバイス。
  • 畜舎新築に関しては、補助金の活用や低コスト畜舎の採用などを検討。

〇自給飼料生産に係る提案・具体的取組について説明:元福島県農業短期大学非常勤講師 小池氏【動画24分頃~】

  • 経営データ分析の結果、生産コストの削減が課題であることが判明。希望されている増頭(20頭程度)への対応策を検討。
  • 20頭飼育の場合の餌量目安の算出と実現への対策を実施(秋捲きの実施、土壌と肥料の改善、品種の検討、面積の拡大等)

〇取組に係る感想などを説明:岡田牧場岡田様【動画45分頃~】

  • 就農後の計画、課題と感じた点(収益率の低さなど)
  • 新牛舎では、繋ぎ飼いをやめたことで、牛のストレスが減ったためか、いい牛ができている。

座談会・意見交換の部(約20分)【動画1時間8分頃~】

来場者から、畜舎新築に係る費用・補助金利用のメリデメ・飼料(稲WCS)の生産技術等に関する意見あり。

「うしとともに生きる」動画

来場者10名

  • 和牛農家7名(田村市都路6名、葛尾村1名)
  • 田村市役所1名、東北農政局2名

来場者アンケート

  • 「大変役に立った」「役に立った」→ 5人/8人中
  • 「とても分かりやすかった」「分かりやすかった」→ 5人/8人中

牧場計画現地検討会(平成30(2018)年10月22日)

南相馬市の畜産事業者さま向け牧場現地検討会を開催。
一般社団法人日本草地畜産種子協会から、放牧アドバイザーを講師にお招きし、福島県相双農林事務所、南相馬市役所、農林水産省東北農政局にもご参加いただきました。

個別支援

畜産専門家による経営改善支援

畜産の勉強会で当機構の支援活動に関心を持たれた若手畜産事業者に対し、令和元(2019)年8月より畜産専門家を招いて、持続可能な所得確保を目指す経営改善支援を開始。

現状の経営分析、増頭目標実現に向けた検証をもとに、草地の品質向上と管理作業の改善への支援、ワークライフバランス確保のための畜舎整備の検討等を実施。

プレミアム羊肉生産実証事業支援

リンゴジュース粕を活用した混合発酵飼料をめん羊に給餌し、高品質な羊肉の生産実証試験の取組を支援。
(令和2(2020)年度JRA畜産振興事業に採択)

令和2(2020)年~令和4(2022)年度
株式会社牛屋(葛尾村)
技術実証
国立大学協力

令和2(2020)年度は4頭生産し、通常飼養との食味の比較評価を踏まえ、給餌方法、飼育環境の改良などに取り組んだ。

かつらおファーム支援

「ヤギの肉」や「ヤギミルク石鹸製造」の販売、観光牧場等に取り組む、葛尾村民出資による株式会社かつらおファームを会社設立時から支援。

ハラル食を取扱う企業との資本提携など、相双地域では例のない先進的な取組を進めるにあたり、企業形態選択、資本提携や収入基盤の検討、関係機関との交渉等の場面において、当機構が相談にのり、交渉支援をしてきた。

  • 令和2(2020)年9月中旬より石鹸製造場整備に着手。
  • 同年10月頃に肉用山羊を初出荷(ただし初回は千葉の第二牧場からの出荷)。
  • 令和3(2021)年5月29日 観光牧場部門「かつらおヤギ広場がらがらどん」オープン。