現場見学会・勉強会・個別支援
勉強会
畜産勉強会「うしとともに生きる」(2024年8月28日・於 田村市都路公民館)
勉強会の趣旨
被災12市町村における和牛の生産については、大規模牧場の整備が進み、飼育頭数の増加などがみられるものの、子牛価格の値下がり、飼料等の高騰などの影響により、小規模な和牛農家の経営は厳しい状況が続き、廃業する農家も増えている状況。
これまで相双機構が取り組んできた小規模な和牛農家に対する支援を紹介することで、新しい気づきの機会とするための勉強会を開催しました。
ディスカッションの部(約1時間)
専門家チーム長(元全国肉用牛振興基金協会参与 内藤氏)をファシリテーターとし、岡田牧場支援の経緯・経過についてディスカッション
〇取組のきっかけ、専門家チームの結成について説明:福島相双復興推進機構 萬田技術参与【動画3分頃~】
- 茨城県益子牧場見学の際に岡田様より相談があった。
- 繁殖経営全体に関わる内容だったため、専門家を集めてチームを結成。
〇問題意識、課題解決に向けた提案・具体的取組について説明:福島県畜産振興協会 高宮次長【動画6分頃~】
- 現状把握をして、増頭の意向(14頭→20頭程度)および自給飼料の充実希望があることを聞き取り。
- 希望を受け、畜舎の新築、自給飼料生産のコスト削減を目標と設定。
- 畜産コンサルトの観点から、経営データ分析による経営コストの見直しをアドバイス。
- 畜舎新築に関しては、補助金の活用や低コスト畜舎の採用などを検討。
〇自給飼料生産に係る提案・具体的取組について説明:元福島県農業短期大学非常勤講師 小池氏【動画24分頃~】
- 経営データ分析の結果、生産コストの削減が課題であることが判明。希望されている増頭(20頭程度)への対応策を検討。
- 20頭飼育の場合の餌量目安の算出と実現への対策を実施(秋捲きの実施、土壌と肥料の改善、品種の検討、面積の拡大等)
〇取組に係る感想などを説明:岡田牧場岡田様【動画45分頃~】
- 就農後の計画、課題と感じた点(収益率の低さなど)
- 新牛舎では、繋ぎ飼いをやめたことで、牛のストレスが減ったためか、いい牛ができている。
座談会・意見交換の部(約20分)【動画1時間8分頃~】
来場者から、畜舎新築に係る費用・補助金利用のメリデメ・飼料(稲WCS)の生産技術等に関する意見あり。
「うしとともに生きる」動画
来場者10名
- 和牛農家7名(田村市都路6名、葛尾村1名)
- 田村市役所1名、東北農政局2名
来場者アンケート
- 「大変役に立った」「役に立った」→ 5人/8人中
- 「とても分かりやすかった」「分かりやすかった」→ 5人/8人中
ご案内チラシ
牧場計画現地検討会(平成30(2018)年10月22日)
南相馬市の畜産事業者さま向け牧場現地検討会を開催。
一般社団法人日本草地畜産種子協会から、放牧アドバイザーを講師にお招きし、福島県相双農林事務所、南相馬市役所、農林水産省東北農政局にもご参加いただきました。