看板

ホーム > 看板 > ~川内村でシャインマスカットの収穫最盛期を迎えました~

~川内村でシャインマスカットの収穫最盛期を迎えました~

福島県双葉郡川内村では、今年もシャインマスカットの収穫最盛期を迎えています。鮮やかな黄緑色と上品な甘さが特徴のシャインマスカットは、皮ごと食べられる高級ぶどうとして、全国的にも高い人気を誇っています。
川内村では、震災後の農業再生の一環として、水稲育苗ハウスを活用したぶどう栽培に取り組んでおり、シャインマスカットはその中心的な品種です。農家の皆さんが丹精込めて育てたぶどうは、糖度が高く香りも豊かで、多くの方々を魅了しています。

今回訪問したのは、下川内地区にある佐久間きみ子さまの農園です。
昨年は、収穫直前にカイガラムシという害虫の被害により、大半を出荷できないという大きな打撃を受けました。今年はその対策として、寒い時期から小刀などを使い、ハウス内すべてのぶどう棚の樹皮を剥ぐという地道な作業を続けてこられました。
さらに、今年は例年にない猛暑が続き、一部の房に日焼けが見られましたが、遮光ネットの遮光率を調整するなど、品質を保つための工夫を重ねた結果、無事に出荷までたどり着くことができました。「この上ない喜びです」と、佐久間さまは笑顔で語ってくださいました。

この日に収穫されたシャインマスカットの糖度は18~20度と非常に高く、酸味とのバランスや食感も良好です。摘粒によって調整された粒の数は40~45粒で、この作業が粒を大きくし、糖度を高める効果をもたらしています。
また、同時期に収穫された「BKシードレス」という品種も糖度が20度と高く、品質の高さが際立っています。今年は害虫対策の影響もあり、収穫量が例年を下回っているため、販売は固定のお客様のみとなっています。

佐久間さまは「来年は収穫量を回復させ、村内の直売所『あれ・これ市場』にも出荷し、より多くの方に味わっていただきたい」と抱負を語っておられました。来年の出荷が今から楽しみです。