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帰還困難区域だった地域の学校に取り残されていたピアノが復活

ピアニストの西村 由紀江 氏、いわき市の調律師 遠藤 洋 氏、アトリエヤマダ株式会社の山田 龍太氏のご協力により「ピアノ復活プロジェクト」を実行

東京電力福島第一原子力発電所の事故により帰還困難区域となっていた地域の学校に取り残されていたピアノを復活させて、まちの元気を取り戻す取組が浪江町と双葉町で進んでいます。

ピアノのペイント(10月6日) なみえ創成小学校・中学校
浪江町津島地区にあった町立津島小学校のグランドピアノをいわき市の調律師 遠藤 洋 氏のご協力のもと復活させ、10月6日(金)に「なみえ創成小学校・中学校」の児童たちにより、このグランドピアノにアイデア溢れた魅力的なペイントが施されます。児童たちのペイントは、アトリエヤマダ株式会社(東京都 アーティスト山田 龍太 氏)のご協力により実施されます。

ピアノのお披露目・演奏会(10月21日) 標葉祭り
このグランドピアノを10月21日(土)に開催される「標葉(しねは)祭り」(会場:津島中学校校庭)にてお披露目し、ピアニストの西村 由紀江 氏が演奏し、地域の賑わい創出を盛り立てます。
このイベントでは、浪江町出身のアーティスト「Satoko & Satomi」がコラボして 、素敵な歌声もお届けします。

携わる2人のプロの思い・・・
今回、ピアノの調律を手がけることになった遠藤 洋さんは、津波に飲み込まれた福島県いわき市の豊間中学校の「奇跡のピアノ」や、令和2年7月の豪雨で被災した熊本県の「希望のピアノ」など、修復を手掛けたピアノは3万台に上ると言います。
また、その遠藤さんによって再び命が吹き込まれるピアノを演奏するピアニストの西村 由紀江さんもまた、知人の「東日本大震災で失われた500台ものピアノをどうにかしたい」という思いに共鳴し、震災のあった2011年から「ピアノの音」を被災地に届ける活動を続けてこられています。
共に、被災地に“ピアノの音色”を大切に繋ぎ続けてきた2人。帰宅困難区域だった地域での取り組みは、お二人とも、今回初めてとのことです。

双葉町での取組
双葉町の町立双葉中学校のピアノについても遠藤洋氏により復活させる取り組みを行っています。このピアノを使って、11月4日にピアニストの西村 由紀江 氏による演奏会(主催; 双葉町中野地区復興産業拠点立地企業協議会)が浅野撚糸株式会社双葉事業所(フタバスーパーゼロミル)にて開催される予定です。このピアノは引き続き同所に常設され地域のイベント等に活用される予定です。

福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)は「ピアノ復活プロジェクト」の実行にあたり関係者との調整などをお手伝いし、地域の復興・創生、賑わい創出、関係人口拡大をご支援して参ります。

【参考】

■ 西村 由紀江 氏 http://www.nishimura-yukie.com/

作曲家/ピアニスト。3歳でピアノを始め、小学生時代にヤマハジュニアオリジナルコンサート(JOC)に参加し世界各国を演奏旅行、マエストロや一流オーケストラとも共演し絶賛を博す。「101回目のプロポーズ」「子ぎつねヘレン」などドラマ・映画・CMの音楽を多数担当するほか、TV・ラジオの出演やエッセイの執筆も行う。

■ 調律師 遠藤 洋 氏 https://piano-iwaki.com/

■ アトリエヤマダ株式会社 https://yamaryu-art.com/

■ Satoko & Satomi  https://www.facebook.com/ikudoha.namie/
浪江町出身アーティスト。福島県浪江町のオリジナルソング「いくどはぁ★なみぃ」を歌う。「いくどはぁ」は、浪江町の方言で 「行こう」を意味する。

■ 標葉祭り https://fb.me/e/4qi0Op4OM
標葉地域(大熊町、浪江町、双葉町、葛尾村)の伝統や特産物などが一同に集まり、子どもから大人の方まで、誰もが楽しめるお祭り。今年は浪江町津島地区にて開催される。

【修復中のピアノ】

 

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