事業

ホーム > 事業 > ご支援例

ご支援例

有限会社柴栄水産 様
(浪江町)

事業者概要

明治30(1897)年創業。昭和55(1980)年4月、3代目の前社長が浪江町請戸で「有限会社柴栄水産」を設立。
しらす干や小女子等の加工品は首都圏を中心に、関西・中部の各市場にも出荷され高い評価を受けていたが、震災により避難、休業を余儀なくされた。
令和2(2020)年4月、浪江町で9年ぶりに事業を再開。

相談のきっかけ・課題等

平成30(2018)年7月、「常磐もの」の魚を再び市場のトップブランドに、との想いから事業再開を決意されたのを機にコンサルタントの訪問を開始。

課題
再開計画
新工場設立に向けて、休業8年のブランクを埋めるために多くの検討項目が顕在化していた。
人材確保
震災前に働いていた従業員の復帰が難しく、社長(現会長)・専務(現社長)の2人体制でのスタートとなり、新たな人材が必要。

提案・実行支援

  • グループ補助金等の補助金採択に向けた支援
  • 全体計画(マスタープラン:日程進捗管理表)を事業者とともに作成・進捗管理の実施
    ①採用人員や募集要項の検討、問い合わせ対応指導による人材確保支援
    ②キャラクターデザインの制作と商標登録、品質管理体制の構築支援、その他

支援の成果

  • 補助金等の採択
  • 新商品の開発
  • 人材採用成立
  • 町が整備した水産加工団地内に水産加工施設が完成
  • 「道の駅なみえ」内でしらす、ホッキ他加工品の販売を開始
  • 事業再開に向けた人員体制を構築

いととんぼ 様
(南相馬市)

事業者概要

平成16(2004)年に南相馬市で「江井(えねい)直売所 いととんぼ」として創業。
震災により休業となったが、震災から4年半後の平成27(2015)年、仮設店舗「農産物直売所いととんぼ」として事業を再開。さらに新たなコミュニティの場として「いととんぼ食堂」もオープン。

  • 仮設店舗の賃貸契約期間終了と、事業再開時に目標としていた「放射能と放射線の正しい理解と、地産地消」を目指し、食の安全を進める役割を果たせたという想いもあり、令和2(2020)年8月末に 閉店。
  • 納入農家の方々、直売所のお客様から継続営業を望む声が多く上がり、同年9月16日以降、仮設の店舗取り壊しまで、直売所の営業を継続。
  • 令和3(2021)年3月に店舗を新設し、リニューアルオープン。
    地元の農産物を中心に、果物、加工品など様々な商品を取り揃えている。

相談のきっかけ・課題等

農産物の放射性物質による影響が疑われており、放射能測定器を導入し自ら測定、販売していたが、売上が減少傾向であった。

課題
収益改善
事業継続に向け収益改善が急務。

提案・実行支援

  • 店のレイアウト変更や飲食メニューの開発支援
  • 地元の皆さまを集めてのイベントの開催・リピーター確保のためのスタンプカードの導入支援 等
  • 新店舗オープンに向けた「クラウドファンディング」の立上げ支援

支援の成果

  • 販売促進
  • 新店舗立ち上げ
  • リピーター確保。集客力向上により収益が改善
  • 「クラウドファンディング」の目標金額を達成し新店舗をオープン

居酒屋こんどこそ 様
(浪江町・二本松市)

事業者概要

昭和59(1984)年浪江町で創業
震災により休業となったが、震災から半年あまりで避難先の二本松市で居酒屋を移転再開
平成30(2018)年9月、地元の浪江店で再開、二本松店と浪江店の2店舗経営開始
令和7(2025)年度(予定)、双葉町東地区商業施設への出店が決定

相談のきっかけ・課題等

浪江町の避難指示区域解除を受け、浪江店の再開と二本松店の継続を決断するが、二本松店の売上は減少傾向にあった

課題
経営安定化
浪江店の再開には、先ずは二本松店の経営安定化が不可欠

提案・実行支援

  • 二本松店向けに、季節のおすすめメニュー導入やコスト管理の「見える化」支援、売上計画・損益計画の策定支援
  • 新規開店となる浪江店向けに、店舗コンセプトの設定・店舗レイアウトやメニューの提案支援 等
  • 双葉町東地区商業施設の公募に向けた支援

支援の成果

  • 収益構造改善
  • 浪江店の再開
  • 双葉町東地区商業施設への出店
  • 二本松店の経営安定化
  • 2018年9月、浪江店再開、2店舗合計での黒字化達成
  • 2023年9月、同施設への出店が決定

石井農園 様
(浪江町・福島市)

事業者概要

震災により浪江町から福島市に避難した事業主の石井絹江さんが、2015年、福島市内で「石井農園」をスタート。

  • 福島市では農園の敷地内に加工所を作り、栽培したエゴマや、近隣で収穫されたリンゴや桃などの果実を6次化商品として企画、販売。
  • 2017年からは、故郷の浪江町で本格的にエゴマの作付けを開始。収穫したエゴマは、油・ジャム・ラー油などに加工して販売している。

相談のきっかけ・課題等

本格的に農園を立ち上げたことから、エゴマを使った商品開発等への意欲が高まったが、ノウハウなど知識が不足していた。

課題
商品開発
エゴマを使った6次化商品の開発。
販路開拓
継続的な販路先の確保。
販路先との深いコミュニケーションによる関係継続。

提案・実行支援

  • 商品開発
    事業者の意向をヒアリングし、商品コンセプトの明確化、パッケージデザイン等の制作支援
  • 販路開拓
    県内販路先獲得を目指すこととし、県内道の駅などに取り次ぎ
  • 販売促進
    ・地域商社と連携し、容器やラベルの改良、ディスプレイや POPなども制作
    ・販路先での対面販売の機会を設定。顧客の声を直に聞けるとともに、
    売り場担当者とのコミュニケーションが図られ、販路先との関係も強化
    ・レシピの作成

支援の成果

  • 新商品の開発
  • 販路拡大
  • エゴマ生キャラメル・季節のジャムのリサイズ商品、えごまソルト
  • 県内道の駅、観光物産館、裏磐梯レイクリゾートなどに売り場確保

株式会社アルムシステム 様
(双葉町)

事業者概要

北海道において居宅介護サービス、不動産賃貸業、ビジネスホテル、太陽光発電事業を展開。

  • 代表者の父祖が南相馬市出身であり「故郷の復興を長期的に支援したい」との想いから、復興事業の推進や住民の帰還の促進には、滞在できる場所、働く場所が必要であると考え、長年のビジネスホテル運営のノウハウを活かし双葉町への事業進出を決断。
  • 双葉町の中野地区にビジネスホテル3棟を建設し、2021年5月1日「ビジネスホテルARM(アルム)双葉」をオープン。
  • さらに、双葉町に憩いの場を設けたいとの想いから、2023年6月に敷地内に家族向け宿泊施設「英」、温浴施設「祐」、食事処「貞」からなる複合施設「さくらの里 双葉」をオープン(「祐」は代表 清信 祐司様のお名前から、「英」・「貞」は代表のお祖父様、お父様のお名前から一文字使用して命名)。

相談のきっかけ・課題等

ビジネスホテルを運営するに当たり、必要な人材及び社員用住居の確保と設備メンテナンスなどを手がける業者の確保が必要であった。

課題
人材確保
オープニングスタッフの確保
取引先確保
サプライチェーンの構築

提案・実行支援

  • 人材確保
    ・求人サイトへの登録
    ・求人チラシの作成
    ・活用可能な補助金制度の説明、採択に向けたアドバイス
  • 取引先確保
    サプライチェーンの構築に向けた関連業者の紹介
    (設備メンテナン ス・食材配達サービス・リネンサービス)

支援の成果

  • スタッフの採用
  • 取引先の決定
  • オープンまでに複数名のスタッフを採用
  • 食材仕入れ会社およびリネンサービス会社との契約締結