「福島相双営農通信」第26号を発刊いたしました

福島県相双地域で営農再開し頑張っておられる農業者の皆様の取組や、地域の農業の動きについてご紹介している対外向けPR資料「福島相双営農通信」第26号を発刊いたしました。

PDF版はこちら→「福島相双営農通信 第26号」(令和7年秋号)

秋の実りを競う「第4回川内村ぶどう品評会」開催

秋の気配が薫る川内村コミュニティセンターにて、去る9月30日、「第4回川内村ぶどう品評会」が開催されました。川内村では現在、48戸の生産者がハウスぶどうの栽培に取り組んでおり、今回はその中から12名、計18品のぶどうが出品されました。
川内村のハウスぶどう栽培は、寒暖差のある気候や水稲育苗ハウスの転活用を背景に、2015(平成27)年から始まりました。その後「川内村ハウスぶどう生産組合」が設立され、地域の特産品としての地位を築きつつあります。
今年は猛暑の影響が懸念されましたが、出品された品種は「ナガノパープル」「ピオーネ」「シャインマスカット」「安芸クイーン」「マイハート」「BKシードレス」「巨峰」など。いずれのぶどうも糖度、房形、粒の大きさともに素晴らしい出来栄えで審査員を悩ませましたが、厳正な審査の結果、「村長賞」「所長賞」「特別賞」が選出されました。(審査員:川内村村長、県相双農林事務所双葉農業普及所長、JA福島さくらふたば総括センター営農課長)

表彰式では遠藤村長より、「新たな技術力」や「販売戦略の充実」に向けて、今後も地域の活性化に貢献してほしいとの激励の言葉が贈られました。
川内村産のハウスぶどうは、村内の直売所「あれ・これ市場」などで販売されており、今年も売れ行きは好調とのことです。ぜひこの機会に、地元の愛情が詰まったぶどうを味わってみてはいかがでしょうか。
また、川内村はモリアオガエルの生息地や「いわなの郷」としても知られ、草野心平ゆかりの施設(天山文庫、草野心平記念館)や日帰り温泉「かわうちの湯」など、自然・文化・癒しが揃った魅力的な地域です。ぜひ現地に足を運び、豊かな自然の中で心安らぐひとときをお過ごしください。

ふくしま浜通り観光交流フェスティバル「浜フェス2025」開催!

福島県浜通りのおいしい、楽しい満載のイベント。
10月12日(日)、10月13日(月・祝)の2日間「道の駅なみえ」で
「浜フェス2025」~来て、見て、食べて、浜通り~が開催されます!
これまで六本木で開催し大好評を博した浜フェスが、初の地元開催となります。

特産品・観光コンテンツの紹介や、浜通りの飲食店が多数出店!
福島県ゆかりのゲストによるトークステージやライブパフォーマンス、ふくしま応援ポケモン「ラッキー」のグリーティングなどイベント盛りだくさんです。
複合災害に負けず前向きに進み続ける浜通りの"いま"を体感でき、「来て」楽しい、「食べて」おいしい浜フェスにぜひお越しください!

10/23(木)~10/25(土)に福相食品工業 工場直売会を開催します!

長きにわたり、地元南相馬の皆様に愛されております「福相食品工業」から、日頃の感謝を込めて工場直売会を開催いたします。店舗隣の工場で作られた出来立てのハム、ベーコン、ソーセージの数々は伝統的な江戸末期燻煙製法で時間と手間暇かけて作られた風味豊かな一品です。食欲の秋にふさわしいこの機会にぜひご賞味ください。
他にも、ハンドメイド品販売会やスイーツが楽しめるカフェコーナー、ビューティーサロンによるダイエットやお身体のお悩み相談、療術士による温熱刺激出張所も開催予定です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

■有限会社 福相食品工業
住所:南相馬市小高区岡田字上川原田112番地
開催時間:10:00~18:00
電話番号:080-3321-9062(末永)
HP: https://www.fukusosyokuhin.com/

「Kitaizumi Surf Festival 2025」に行ってきました!

2025年10月3日(金)から10月5日(日)までの3日間にわたり、福島県南相馬市北泉海岸において「Kitaizumi Surf Festival 2025」が開催されました。サーフィンの聖地泉海岸は県内外から訪れたサーファーや熱心なファンの方々の熱気と活気に溢れておりました。この大会は2023年から始まり、今年で3年連続して北泉海岸で開催されており、プロサーファーによるダイナミックでテクニカルなライディングを間近に見ることができます。
福島の海の魅力と安全を、サーフィンを通して広く国内外へ発信していき、風評被害の払拭や交流人口の増加を目指しています。

2025年10月19日(日)に南相馬市鹿島区のかしま交流センター前特設会場において「2025かしま産業祭」が開催されます。

会場は地元グルメや様々なアトラクションが楽しめるブースがずらりと並び、ステージでは相馬太鼓部演奏やジャグリング・マジックショーのパフォーマンスが予定されております。地域の魅力がぎゅっと詰まった1日楽しめる盛りだくさんの内容となっておりますので、ぜひご家族・ご友人とお越しください。

日時:2025年10月19日(日)9:00~15:30
場所:南相馬市鹿島区のかしま交流センター前特設会場
主催:かしま区産業祭実行委員会
連絡先:0244-46-2500(鹿島商工会)

🌰【いがり農園、栗の収穫最盛期!】🌰

福島県双葉郡川内村にあるいがり農園では、秋の味覚・栗の収穫が最盛期を迎えています。標高の高い川内村の気候は栗の生育に適しており、90aの農地に植えられた210本4品種の栗の木から、毎年約1,200kgもの栗が収穫されます。
4品種のうち、既に「丹沢」の収穫は終わり、今回取材の「ぽろたん」の収穫も終盤を迎え、今後「紫峰」「銀寄」と収穫は続きます。

この日は早朝5時半から、ご主人の貢さんとご子息の淳さんが「ぽろたん」の収穫作業に励んでいました。一家3名とパートさん2名で大忙し。
収穫された毬栗は、奥さまのミエ子さんとパートさんによって丁寧に毬から実が取り出され洗浄されます。その後にサイズ選別(生栗用/焼き栗用)をミエ子さんと淳さんが行い、選別まで終わった栗は糖度を高めるためにマイナス1℃で約2週間低温熟成されます。
熟成された焼き栗用の栗は、ガス圧力釜で3kgずつローストされますが、その前の「鬼皮への刃入れ作業」が最も神経を使う工程だと淳さん。渋皮まで届かないと皮が実に付いたままとなり、逆に深すぎると実が割れてしまうという。熟練の技が求められる作業です。研究を重ねた火加減と剝きやすく加工された焼き栗は絶品です。
いがり農園の栗は、いわき市内のフレンチレストランで取り扱われるほど良質な栗で、神奈川・京都・大阪など遠方からの注文もある人気の商品です。
今年の「生栗」の販売は既に終了していますが、焼き栗については11月中旬頃まで村内の「あれ・これ市場」、田村市「ふぁせるたむら」、郡山市「ベレッシュ」などで販売されています。
11月9日開催の「かわうち祭り」では、250袋の焼き栗を販売予定!

秋の川内村の風景とともに、丹精込めて作られた栗をぜひ味わってみてください。ワインやビールなど「お酒のあて」としても最高です🍁

2025年10月11日(土)に南相馬市小高区の駅前メインストリートにおいて「おだか秋まつり」が開催されます。

会場は地元グルメやゲームが楽しめる屋台がずらりと並び、ステージではヒーローショーや民謡、津軽三味線ライブのパフォーマンスが予定されております。地域の魅力がぎゅっと詰まった1日楽しめる盛りだくさんの内容となっておりますので、ぜひご家族・ご友人とお越しください。

日時:2025年10月11日(土)
場所:南相馬市小高駅前大通り
主催:小高商工会
連絡先:0244-32-0300

今年もぶどうの販売が始まりました!

川俣町山木屋にある鴫原利彦さんのぶどう畑では、今年も甘いぶどうが実りました。
「今年はピオーネの出来がいいよ」と濃い紫色になったぶどうを見ながら話されていました。
10月から本格的に「ピオーネ」を販売する予定です。
販売は「いちい蓬莱店」の他、利彦さんの直売所でも電話予約された方のみ販売されます。

【いちい蓬莱店】
 福島市蓬莱町2丁目2番1号
 TEL 024-549-8222
 営業時間:9:30~21:00

【利彦さんの直売所】
 川俣町山木屋字新屋敷16
 TEL 090-5591-8916
 営業時間:10:00~15:00(不定休)
 ※購入を希望される方は必ず電話での予約をお願いします。
 (予約されていない方には販売できません)


これまでに官民合同チームでご紹介させていただいた事業者、農業者の取組につきましては下記よりご覧いただけます。
https://www.fsrt.jp/now/no1

~川内村でシャインマスカットの収穫最盛期を迎えました~

福島県双葉郡川内村では、今年もシャインマスカットの収穫最盛期を迎えています。鮮やかな黄緑色と上品な甘さが特徴のシャインマスカットは、皮ごと食べられる高級ぶどうとして、全国的にも高い人気を誇っています。
川内村では、震災後の農業再生の一環として、水稲育苗ハウスを活用したぶどう栽培に取り組んでおり、シャインマスカットはその中心的な品種です。農家の皆さんが丹精込めて育てたぶどうは、糖度が高く香りも豊かで、多くの方々を魅了しています。

今回訪問したのは、下川内地区にある佐久間きみ子さまの農園です。
昨年は、収穫直前にカイガラムシという害虫の被害により、大半を出荷できないという大きな打撃を受けました。今年はその対策として、寒い時期から小刀などを使い、ハウス内すべてのぶどう棚の樹皮を剥ぐという地道な作業を続けてこられました。
さらに、今年は例年にない猛暑が続き、一部の房に日焼けが見られましたが、遮光ネットの遮光率を調整するなど、品質を保つための工夫を重ねた結果、無事に出荷までたどり着くことができました。「この上ない喜びです」と、佐久間さまは笑顔で語ってくださいました。

この日に収穫されたシャインマスカットの糖度は18~20度と非常に高く、酸味とのバランスや食感も良好です。摘粒によって調整された粒の数は40~45粒で、この作業が粒を大きくし、糖度を高める効果をもたらしています。
また、同時期に収穫された「BKシードレス」という品種も糖度が20度と高く、品質の高さが際立っています。今年は害虫対策の影響もあり、収穫量が例年を下回っているため、販売は固定のお客様のみとなっています。

佐久間さまは「来年は収穫量を回復させ、村内の直売所『あれ・これ市場』にも出荷し、より多くの方に味わっていただきたい」と抱負を語っておられました。来年の出荷が今から楽しみです。