広域まちづくり

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12市町村への移住定住に関心のあるみなさま

福島相双復興推進機構では、行政・企業・個人を問わず移住定住に関心のあるみなさまに向けて、人・仕事・住まい等に関する様々な支援、情報発信を実施しております。
具体的には、福島求人支援チーム*1と連携して、就職を踏まえた移住定住を支援する求人特集サイトの提供、先行移住者の声等を発信する情報マガジンの提供を実施しています。
機構独自の取組として、令和2年10月に「移住定住シンポジウム」を開催、令和4年2月には「移住定住イベント」において移住定住推進者によるトークセッションを開催、移住定住のきっかけとその想い、魅力についてお伝えする等、自治体・事業者・移住者間で相互理解のある移住マインドの醸成を支援しています。また、医療機関マップ等の住環境に関する情報発信も実施しており、今後は、医療・介護等を広域連携にて提供できる仕組みを検討しております。
さらに、令和3年7月9日に設置された福島移住促進実行会議(合同チーム)*2の一員として、福島12市町村に移住者を始めとする新たな活力を呼び込むため、協調・連携を進めております。

*1
「福島求人支援チーム」は、経済産業省より委託を受け、福島12市町村における人材確保支援事業の運営を行う事業です。
*2
「福島移住促進実行会議(合同チーム)」は、復興庁、福島県、12市町村、農林水産省、経済産業省、厚生労働省福島労働局、(公社) 福島相双復興推進機構、(公財) 福島イノベーション・コースト構想推進機構及びふくしま12市町村移住支援センター*3からなり、福島12市町村に移住者を始めとする新たな活力を呼び込むため、令和3年7月9日に設置されました。
*3
「ふくしま12市町村移住支援センター」は、福島第一原子力発電所の事故により避難指示等の対象となった12市町村への移住・定住を促進するために、2021年7月1日に設置されました。
広域連携が効果的な事業や12市町村による移住施策の支援等を行っています。ふくしま12市町村移住支援センター

「福島求人支援チーム」との連携

「福島求人支援チーム」と連携して、専任の人材コーディネーターを配置し、地域の人材採用をサポートし、人と仕事をつなぐという点から、移住定住を支援いたします。

求人ボックス「福島復興エリア求人特集」
(仕事をお探しの方)

福島県内で事業拡大し、復興を遂げたいと意欲に燃える企業が多数あります。
避難指示等の対象となった福島県の被災12市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、及び飯舘村)を中心とした企業の求人をご紹介しています。

求人ボックス「移住歓迎特集」
(社宅等の手当付き仕事をお探しの方)

いま、福島県外からの“新しい風“を求めています。福島へのU・Iターン大歓迎!
福島県外から積極的に人材を受け入れる企業の求人特集ページです。移住を検討されている方の負担が減るように、社員寮・社宅を用意したり引っ越し手当を支給したり、移住者に優しい福利厚生・待遇の求人をご紹介しています。移住後に生活費で困る…なんて事がないように、当ページで取り上げる求人の大半は正社員雇用です。

HOOK(福島県12市町村で未来をつくる移住きっかけマガジン)

約70名のインタビュー記事を掲載

移住情報サイトを掲載

  • HOOKとは?
    「HOOK(フック)」は、福島県12市町村で働くことを選んだ人々のビジョンを伝えるウェブマガジン。新しい一歩を踏み出し、自分のやりたいこと、欲しい暮らしを、「働く」を通して実現させようとする一人ひとりの想いを伝えていきます。
  • なぜ働くがテーマ?
    一人ひとりの「働く」こそが、この地域をより豊かにしていくための重要な原動力になると考えているから、福島県12市町村に移住し、働く人々を取り上げています。
    それぞれが描く「この地域でやりたいこと」は、まさしく「働く」を通して具体化されていっています。「HOOK」は、自分たちの想いを実現するために一歩を踏み出した人々の「働く姿」を伝えていきます。

福島県の下記取組みも是非ご覧ください。

  • 福島県12市町村移住支援金
    県外から12市町村( 田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)への移住者に対して、世帯最大200万円、単身最大120万円の移住支援金が交付されます。

12市町村移住支援金に関する問い合わせは下記にお願いいたします。
「福島県12市町村個人支援金コンタクトセンター」
 電話番号:024-563-5598
 (月~土曜日 12時~20時。ただし、土曜日・祝日は9時~20時。)
 mail : fuku12-ijushienkin@f-com.co.jp

まちづくり移住・定住シンポジウム

人口減少下でも欲しい人材を集める戦略の講演、自治体首長や移住者を交えたパネルディスカッションを企画し、自治体・事業者・移住者で相互理解のある移住マインドの醸成という点から、移住定住を支援いたします。

開催概要

基調講演①
基調講演②
パネルディスカッション
テーマ 東日本大震災・原子力災害から10年
移住・定住で「まち」の活力をさらにアップ!
開催日時 令和2年10月27日(火)14:00~17:00
本イベントは終了しました。
開催場所 Jヴィレッジ コンベンションホール/オンライン
プログラム 基調講演①
「本社は田舎に限る 徳島県美波町から」
基調講演②
「西会津国際芸術村 ~アートが継承する地域のDNA~」
パネルデイスカッション
「移住・定住促進のヒントを探る」
  • 詳細はコチラをご覧ください
  • アーカイブ動画はコチラからご視聴ください

参加者からの声(一部抜粋)

  • 働き方、暮らし方の多様化への可能性を学ぶことができ、とても興味深い講演だった。
  • 好きなことへの探究心や居住地への愛着心から、様々な取り組みや事業が生まれていることを知り、自分のキャリアを考える非常に良い機会になった。
  • 行政、事業者、移住者のそれぞれの立場からのコメントがあり、一方向にならずに良かったと思う。
  • 今後も魅力あるシンポジウムの開催を願う。

移住定住イベント

東日本大震災が発生した3月11日前の2月末に、首都圏でイベントを開催することにより、首都圏のみなさまに”ふくしま浜通りのいま”に触れていただく機会を設け、交流人口・関係人口の拡大、将来的には移住・定住の創出に繋げていくことを目指し開催しました。

開催概要

テーマ ふくしま浜通り いまを知る ~11年目の春を迎えて~
開催日時 令和4年2月22日 14:00~20:00
令和4年2月23日 11:00~20:00(トークセッション 17:00~)
令和4年2月24日 11:00~18:00
開催場所 東京駅丸の内南口徒歩1分 KITTE地下1階
「東京シティアイパフォーマンスゾーン」
内容 移住定住相談コーナー、旅行相談コーナー設置。
ふくしま12市町村PR動画映写、ふくしま特産品販売。

移住定住推進者によるトークセッション

「公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構」と連携し、イベント開催。

HAPPYふくしま隊による市町村PRタイム

南相馬市
川俣町
浪江町
葛尾村

参加者からの声(一部抜粋)

  • コロナで現地へなかなか行けず、もどかしい思いをしている人が、私を含め多くいらっしゃると思います。
    このようなイベントは、気軽に学べて応援できる、すごく良い機会だと思います。
  • 現地までなかなか行けない人が多いと思うので、今回のように都心の人通りが多いところでPRイベントをすると効果的だと思う。
  • 震災後は行く事が出来てないので、今日のイベントを見て、浜通りに行ってみたくなりました。
  • 今回のイベントのように、直接来れない層にも訴えていくことが大事だと思います。
  • 東北の生まれですが、あまりこういうイベントに接する機会が無かったのでこれをきっかけに見聞を開めたい。
  • 福島県の方とそれ以外の方との思いや印象に開きがあると思います。
    イベントを通して、マイナスだけでなくプラスのイメージの交流が出来たらいいのではないかと思います。
  • 大変な震災を経験した事を語り伝えたり、このような事を他の場所でも行うと本当に頑張っている姿に凄いと思うしもっと知りたくなります。
  • 今回、パンフレット等見させていただき、福島の魅力に気づけましたので、「震災」の福島でなく「魅力あふれる」福島についてもっと知りたいと思いました。
    今回のようなイベントに、また参加させていただきたいです。
  • それぞれの市町村で魅力があると感じたので、ぜひ色んなところに行ってみたいです。
    特に、震災のことを学びつつ、いまのその町の魅力を知れるような訪れ方をしたいなと思います。

双葉郡周辺の「医療機関マップ」

「現在、活動している医療機関がどこにあるかわからない。病院や医療施設の場所が一目でわかる地図のようなものがほしい。」との声をお聴きしたことをきっかけに、住民のみなさま、復興に携わる方々に向けて、病院・医療機関とともに薬局の情報をお伝えする取組として、リーフレット(A4三つ折りおよび名刺タイプ)を作成しました。

リーフレットは、掲載の医療機関、行政窓口、商業施設や飲食店等で配置を進めております。また、最新版を当機構のホームページに電子版として掲載しております。


名刺タイプ


A4三つ折りリーフレット

地域の安心を連携する取組

人口の減少と高齢化が同時に進行している現在、すべての高齢者が健康でいきいきと暮らせる環境づくりを進め、住み慣れた地域の中で安心して暮らせるよう、高齢者を地域全体で支える体制づくりがますます重要となっていると考えております。

体制づくりの中で重要な地域インフラとして、医療・介護は欠かせないものであり、また医療・介護をより適切な状況に整備してゆくことが、まちづくり・地元地域の「安心」には欠かせない要素であると考えております。

自治体ごとの、あるいは自治体の枠を超えた、医療、介護、予防医療・介護予防、そして健康増進やそれに資するスポーツを捉え、広域的に「安心」を提供できる仕組み構築に向け貢献することを目指し、取組を進めております。

まちづくりのお手伝い

生活・事業環境整備のためのまちづくり支援

相双機構職員が自治体などを日々訪問し、各々が抱える課題を把握、整理し、自治体からの要請にもとづきまちづくり専門家(コンサルタント)の派遣をしています。

  • 2017年9月から専門家によるハンズオン支援(市町村の役場などに常駐)を開始しました。
  • 2018年度には被災12市町村全てに専門家を派遣しています。
  • これまでの主な支援先は以下のとおりです。
①まちづくり会社 まちづくり会社の設立、事業運営、経営計画の策定、販路拡大策等の支援を実施し、まちのにぎわいづくりを創出 葛尾むらづくり公社(葛尾村)
かわうちラボ(川内村)
おおくままちづくり公社(大熊町)
ふたばプロジェクト(双葉町)
ならはみらい(楢葉町)
②商業施設、交流センター、
 宿泊施設等
公設商業施設の開業・運営・情報発信支援 笑ふるタウンならは(楢葉町)
とんやの郷(川俣町)
道の駅の経営強化 までい館(飯舘村)
地域交流施設の開設 富岡地域交流館(富岡町)
復興拠点施設の開設 小高交流センター(南相馬市)
公設施設の開業・管理・運用方法 大川原公設施設(大熊町)
復興産業拠点における交流施設立上げ支援 産業交流センター(双葉町)
公設宿泊施設の再開業支援 いこいの村なみえ(浪江町)
公的不動産の利活用に向けた検討支援 二ツ沼総合公園(広野町)
複合商業施設を核とした賑わい創出に向けた検討支援 都路町複合商業施設(田村市)
③交流人口、移住・
 定住等のコンテンツ強化
 ※右記コンテンツを強化することで
 まちのにぎわいを創出していく
スポーツ推進基本計画の策定、スポーツコミッション事業の立ち上げ、アートキャンプの実行、予防介護策の検討等の支援 川俣町、楢葉町、広野町
ロボット振興ビジョンの策定・推進の支援 南相馬市
ワインプロジェクトの検討・交付金申請補助等の支援 川内村
観光基本計画の策定支援及び企業誘致戦略の策定 田村市
観光推進体制の構築・運営および企業誘致戦略策定
浪江駅周辺のまちづくり計画策定推進
浪江町

ハンズオン支援例①まちづくり会社の設立・運営の支援

葛尾村

まちづくり専門家のエスコートにより、葛尾むらづくり公社の職員が宮城県丸森町の人気のタピオカ店等を訪問し、地域商社の自社商品開発と販売の手法を学ぶ視察を実施

飯舘村

まちづくり専門家のコーディネイトによる飯舘村役場、飯舘村民のにぎわいづくりのワークショップを実施

相双機構では、被災地域の復興に向け地域経済の活性化等の取組を担うまちづくり会社の創設や運営改善のご支援を実施しています。また、双葉郡8町村のまちづくり会社では「ふたばエイト」(双葉郡まちづくり協議会)を組織し、広域的な取組を始めています。

ハンズオン支援例②公設商業施設の開業・運営の支援(楢葉町)

支援先である楢葉町の意思決定をサポートすることで、公設施設「笑ふるタウンならは」の開業に貢献するとともに、施設の自立的な運営を行える体制づくりを進めました。

  • 2018年6月の開業以来、来場者は着実に増加しており、2021年10月末までの累計来場者数は約201万人となっています。
  • 商業施設「ここなら笑店街(しょうてんがい)」に入居するスーパーでは地元農業者の野菜等を販売する『地産地消コーナー』を設置し、売上も好調となっています。

これまでの商業・交流施設の
開業・運営支援

ハンズオン支援例③交流人口拡大に向けたにぎわい創出

地域の特徴を生かした先導的なにぎわい創出の取り組みを支援

広野町

「二ツ沼総合公園を活用したアートイベント『ひろのアートキャンプ』の企画・実行」
二ツ沼総合公園の利活用を図るための基本方針(基本コンセプト「TRY・EAT・ART」)及び事業計画を作成。
交流・関係人口の増加のための取組みのひとつである「ひろのアートイベント」の企画・運営等を行うとともに、アートイベントが一過性のものではなく地域文化として定着し持続性をもった取組みとなるよう、地域内だけなく地域外において、担い手となる候補(団体や個人)の調査・選考等に協力。

楢葉町

「スポーツコミッション事業の計画策定」
交流・関係人口拡大に向け、(一社)楢葉町スポーツ協会にスポーツコミッションの機能を付加し、町民への多様なスポーツ機会の提供を通じた健康増進の実現を目指すための実効性を持った計画として、「楢葉町スポーツ推進基本計画」「楢葉町スポーツコミッション事業計画」を取りまとめ、KPIを明確化。本事業を推進する町やスポーツ協会の持続的な運営に向け、ハンズオン支援により人材育成も見据えた技能・技術の共有や業務引継ぎなどを実践。

川内村

「ワインブドウプロジェクトの計画策定」
ワイナリー施設建設にあたっての福島再生加速化交付金の申請支援。事業計画・収支計画等の検討および事業会社の体制整備の検討支援。併せてワインブドウプロジェクトによる村の賑わい創出施策の検討およびにぎわい検討委員会開催支援を実施。

交流人口拡大への取組

探究学習(教育旅行)の舞台

  • 令和2年2月、首都圏の中学・高校を対象に相双地域を舞台にしたスタディツアーのニーズ調査を実施しました。
    593校中、37%(218校)が「興味あり」となりました。
  • 将来の日本の課題を先取りしているといわれている相双地域。
    東日本大震災のあの日から、復興に向けた課題解決へのチャレンジが今も続けられています。だからこそ、ここには、「探究学習」に不可欠な「問い」へのヒントが数多く存在しているのです。
  • 相双地域での教育旅行にご興味のある学校関係者のみなさま、ご連絡をお待ちしております。関係機関と一丸となってお手伝いいたします。

  • 電話でのお問い合わせ
    024-502-1117
    受付 9:00~17:00(土日祝日・年末年始除く)
  • メールでのお問い合わせ
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福岡県立福岡高校修学旅行の様子
(令和2年11月3日)